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(2014.05.11 Digital RELEASE)

(2014.06.01 Disc RELEASE)

hugvilla OFFICIAL SITE http://hugvilla.flavors.me/

アートワーク制作 / 画法:グラフィック

たとえば、森のなかの命。
落ち葉が、多くの生き物によって分解され、やがて葉を生い茂らせる木々に戻っていく様子。
動植物・土壌に見られる、集積された蓄積物がめぐっていくプロセス。 ――

 

(ヤマダサヲリBlog 「saoriyamada_view」 2014年4月29日記事より抜粋)

hugvilla 1st EP「Ást」。

誕生から誕生までの "めぐり" がある輪。

その輪郭が、はっきりと感じられる楽曲群。

命あるものたちが循環していく様子を表現したアートワークとなっています。

テーマである「循環」を "動" の面で込めたビジュアルアイテムとして、

【光の細胞】(上記:白い点描)。

これら光の細胞たちが、円周に沿って、ゆっくりと旋回していく光景。それが今回のジャケットで、切り取って伝えたいイメージでした。

 

track1「覚醒」 ~ track6「hikari」まで、地点を移動しながら再生していく感覚がある。

今現在自分が立っている地点から、次の地点へ。進むたび向こうに見えてくる、点から点へと。

ぐるり円を描くようにして、終点(=始点)へ到達したところでの、track7「Vætanlegur (tkrism Remix)」。

そして滑らかに、二周目へ突入していくような。

 

安定した速度で、動いている。

定まった周回のなかで、

【夜の煙突】(上記画像)を通過していく細胞たち。

通過するたび、新しい光を得ることのできる場所。光の母体。

 

背景に見えるのは、山脈。

山と山の間を雲が流れていく。

そういった場所に存在している、まあるい世界の物語です。

アルバムタイトルの"Ást"(読み方:アウスト)は、
アイスランド語で「愛」という意味。

根源にある愛を大切にしながらの制作となりました。

紙ジャケットがもつあたたかさも、ぜひ実物を手にして感じていただきたいです。

 

 

2014.06.17 ヤマダサヲリ

(2013.07.03 Release)

Chima OFFICIAL SITE http://www.chima.jp/

アートワーク制作 / 画法:グラフィック

丁寧な白。
ひんやりとしてやわらかい、霧のなか。
そのまま進んでいくと、すこしずつ透明になるそれは、雲のなかと気付く。
きっと上空とは、このような世界なのかもしれない。
辺りを包んでいる白が晴れた先に、わたしが見たものは、「空が誕生する部屋」でした。 ――

 

(ヤマダサヲリBlog 「saoriyamada_view」 2013年7月3日記事より抜粋)

Chima mini album「そらのね」。

はじめて音を聴かせていただいたとき、そこにあったイメージは「動きのあるものたち」。

瞬間的なものや、一コマ的なものではなくて、命をもって動いていました。

静かで、丁寧な動き。

"映像を描く" という意識のもと、制作を進めたものとなっています。

「動き」を表すビジュアルアイテムを、大きく分けて3つ、取り入れていきました。

 

1つ目は、「色の細胞」。

雲の両端から、放出されています。

今回の収録楽曲たちは、アルバムタイトル「そらのね」の言葉通り、空からゆっくりと舞い降るように聴こえてきます。

一音 = 一色 、音の羽根 のようなイメージも込めました。

2つ目は、「雲の海」。

メインテーマである"空/雲の生成"。

空・雲が生まれていく様子を、鼓動のように波打つ海面として、伝えたく思いました。

 

この雲の海は、制作前期と後期で、色のトーンが変化しました。 (上記画像:【左】が当初、【右】が完成時)

当初は、生まれたての、といいますか、色が出現した時刻。

完成時は、色が馴染んで、空気に溶けた時刻。

サウンドの進行とともに、シーンにも時間軸が見えてくる。

アルバム「そらのね」がもつ、大きな美のひとつです。

3つ目は、「泡の旗」。 (上記画像:右)

この空間には、ひんやりとした風があり、肌をなでるくらいの優しいものです。

海面から立ちのぼる泡の旗が、そっと、なびいている光景を表しました。

 

そして、

その隣には、階段。 (track6「あすふぁると」を聴いて、描き入れることを決めました。)

中央にある厚い雲へと、つづいています。

上がった先には何があるのか。

ぜひ自由に想像していただきたいと思っています。音を聴いた人々の数だけ、存在する景色です。

平面世界としてのイメージを越えて、

奥行き、動的なもの、温度や香り、風の向きなど、

体をぐるりと囲むようにして訴えてくる、すべて。

Chimaさんがもつ世界観の強さを、改めて体感しながらの制作でした。

 

 

 

2014.01.02 ヤマダサヲリ

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